ほとんど眼で確認することはできませんが、安全運転およびタンクの耐久性に重要な役割を果たしているのが、溶接継ぎ目です。用途により、タンクには、数十年にわたる負荷に耐えることができる耐久性が求められます。溶接継ぎ目は、シート素材との確実な接続を保証します。タンク建設者は、溶接が簡単で、溶接継ぎ目が長持ちする素材を必要とします。ロシュリングのハーレン事業所の開発センターでは、新たに 2 台の最新溶接機を導入しました。これにより、溶接性の分析とタンク建設のための新素材開発が可能になりました。
化学タンクおよび設備建設のためのフル サービス プロバイダーとして、ロシュリングは、市場では一般的ではない、特殊な長方形型、円形タンクの建設用材料を、各種提供しています。ロシュリングのプラスチックは、世界中のタンク建設に使用されています。溶接性をてテストするために、ハーレン事業所の開発センターで、溶接繫ぎについての定期テストを実施しています。この定期テストにより、ロシュリングは、現在ある材料の品質を保証すると同時に、ロシュリングの専門知識を活かした新規材料の開発が行われています。
シート材料の溶接性を改善し最適化するために、ロシュリングは、ハーレンの開発センターで、新型の大型構成加熱要素突合せ溶接機を稼動しています。これにより、厚さ 60mm 以上のシートの溶接が可能になりました。この機械は、ワークショップやトレーニング セッションにも、使用されています。このシステムは、特に大型構成パネルの溶接繫ぎのテストに適しています。
最近のもう1つの新規開発は、研究所溶接機です。この溶接機は、タンク素材の開発に、新しい可能性をもたらしました。各材料は、既定の温度、圧力、強度等、その材料にあった特定の溶接パラメータにより溶接する必要があります。PE そして PP といった標準のプラスチックのパラメータついては、ドイツ溶接関連技術協会(DVS)が提供する国際的に認定されたプラスチック溶接のための規定に、記載されています。新規研究所溶接機は、流動性の高い、柔軟性のある素材を含む DVS の指針で規定されていない素材の溶接パラメータの開発に、役立っています。
ロシュリングのすべての溶接活動は、DVS2213 に準拠した研修を修了したプラスチック溶接専門家により、行われています。彼らのトレーニングは、各種溶接訓練と作業員の質の評価を伴う溶接の基本を網羅しています。