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積層構造タンクの試験

タンクに高い強度や寸法を求める場合、熱可塑性樹脂や複合材などの、複数の材料の積層が必要になります。この積層構造のタンクが高い安全性を保つためには、非常に高い接着強度が必要になります。素材がこの接着強度を満たしているかを評価する基準として、層間せん断強度と引裂き強度があります。いずれもDIN EN 13121-3規格に該当します。

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高強度の積層板:Polystone® PVDFとガラス繊維強化プラスチックは、高い接着強度で積層しています。

DIN 13121-3規格の層間せん断強度

DIN EN 13121-3に従いせん断強度を測定する試験

ガラス繊維強化プラスチックを使用した熱可塑性ライニングの、要求される層間せん断強度の最小値は、EN 13121-3の7.6章に記載されています。欧州の規格では、積層板が引張試験に耐えうる最低強度を定めています。

 

試験方法としては、熱可塑性ライニング材へ繊維強化プラスチックを貼り合わせた試験片に、ノコギリで切れ込みを入れます。そしてこの試験片が破断するまで、引張試験を行います。

 

PVDFライニング材の場合、最低5N/mm²のせん断強度が規定されています。Polystone® PVDF SKおよびPolystone® PVDF GKは、DIN 13121-3規格に適合しています。

DIN EN 13121-3による引裂き抵抗

様々な積層板材料の最小強度が、DIN EN 13121-3の7.8章に記載されています。これにより熱可塑性ライニングの引裂き抵抗値の試験が可能です。

引裂き抵抗値の試験方法は、所定の気候条件下で試験片に穴を開け、そこに固定器具をはめ込み引張試験を行います。試験片が破断するまでこの器具で引っ張ります。測定された引張強度と破壊挙動により、積層板の詳細が把握できます。PVDFライニング材の引裂き強度は3.5N/mm²です。またPP-H(ホモポリマー)材の場合、最小測定値は2.5N/mm²です。

弊社Polystone® PVDF GK、Polystone® PVDF SKおよびPolystone® Pホモポリマーの引裂き強度は、公認の試験機関により認証済です。

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固定器具を装着した試験材料
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DIN EN 13121-3の引裂き強度を測定する引張試験
 
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